専門家も首をかしげる世にも奇妙な精神疾患、脳疾患15の症例 – BIGLOBEニュース

専門家も首をかしげる…

現代ほど医療が発達した時代はない。医師たちは人体に精通しており、それを用いて数多くの命を救っている。それは精神病の患者についても同様だ。

しかし、ごく最近まで精神病は誤解されていることが多く、そのためにたくさんの人々が症状自体や周囲の無理解に苦しんできた。そして今もなお完全に解明されていない精神疾患や脳疾患もある。中には極めて珍しい、治療はおろか説明すら不可能に思える症状もあるようだ。

ここでは世にも奇妙な15の症例を見ていこう。

【15. リアル不思議の国のアリス(アリス症候群)】

アビゲイル・モスは体や周囲の物が突然大きくなったり、小さくなったりする感覚で苦しんでいた。この症状はルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』にちなみ、不思議の国のアリス症候群と呼ばれている。偏頭痛を伴うこともあり、一説によるとルイス・キャロル自身もこの症状にかかっていたという。見事な作品を生み出せたのはそのためらしい。

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【14. 妻を帽子と間違えてしまう男】

精神科医のオリバー・サックスはその著書の中でドクターPという患者について触れている。ドクターPはきちんと物が見えたが、視覚の感覚に問題があり、妻を帽子だと間違ったり、家具のノブに話しかけたりしていた。また散歩中に消火栓を子供と間違えたこともあったという。事故による脳の損傷が原因だと考えられている。

【13. 食べられたい男(丸呑みフェティシズム)】

ステファンは自分がゲイなのではないかと心配して精神科を訪れた。が、カウンセラーは彼の話を聞いて仰天した。ステファンから「大柄の支配的な女性」に食われて、消化される場面を夢想すると告白されたのだ。この妄想がますます頭から離れなくなり、日常生活にも影響しだしたのだという。これは丸呑みフェティシズムという、他人や生物に食われたいという性的な欲求であり、治療方法は今のところない。

【12. 4年間頭から歌が離れなかった女】

頭から歌が離れないという経験は誰にでもある。しかしそれが4年間も続くという、拷問のような経験をした女がいる。

スーザン・ルートの頭の中で『How Much Is That Doggie In The Window』が繰り返し流れ続けたのだ。彼女は助けを求めて専門家を訪れるが何も解決しなかった。

そして4年後、歌は『Somewhere Over The Rainbow』に変わった。この症状のせいでしばしば周囲の音が聞こえなくなってしまうため、夫は大声で呼びかけなければならないこともあるそうだ。

【11. 夫に瓜二つの男が80人いると思い込んだ女(カプグラ症候群)】

家族や友人などが瓜二つの替え玉に入れ替わっているという妄想……これがカプグラ症候群だ。フランス人の精神科医ジョセフ・カプグラが1923年にM夫人という患者について記したのが最初の事例だ。

彼女は夫や周囲の人間がまったく同じ姿をした替え玉に入れ替わっていると思い込んでいた。ある時点では、80人の男が夫の振りをしていると考えていた。脳が人を特定できなくなることが原因であるとされる。

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【10. 泡を吹くまでしゃべり続ける狂王(ポルフィリン症)】

ジョージ3世が患っていたというポルフィリン症が、遺伝子疾患である確たる証拠が得られたのは2005年のことだ。

1738〜1820年まで生きたイギリス王には口から泡を吹くまで何時間もしゃべり続けるという奇行があり、後年には聴覚と視覚を失っている。

記録によると、58時間もたわごとを話し続けたという。また突然気落ちしたり、怒り出したりと言った発作の持ち主でもあった。彼の血液からは大量のヒ素が検出されているが、これは当時の医師によって処方されたものと考えられている。しかし、これは逆効果でポルフィリン症を悪化させるだけであった。

【9. 20以上の人格を持つ女(解離性同一性障害)】

キム・ノーブルが診断されたのは解離性同一性障害。キムの中にはいくつもの人格が同居しているのである。これは重度の精神的トラウマによって人格が分裂し、人格同士が切り離されたことで起きるとされる。

彼女の中では少なくとも20の人格が特定されており、どの人格も互いを知らないと結論づけられた。

キムの場合、ほとんどの人格は芸術家で、彼女自身はそうした教育を受けたことはないが、人格のそれぞれが独自のスタイルを持っていた。彼女が子供の頃に受けた虐待が原因であると考えられている。

【8. 人間と触れ合うことのなかった少年の場合】

1800年、フランス南西のアヴェロン県で薄汚れた少年が発見された。年齢は11、12歳くらいで、発見者たちは長い間野生の中で暮らしてきたのだと思った。のちにヴィクトルと呼ばれるようになった少年が捨てられた経緯は結局明らかにならなかった。

これは人間との触れ合いの欠如が子供の成長に及ぼす事例として、学者の関心を大いに引いた。彼を社会復帰させる試みは部分的にしか成功せず、トイレや服の着方は覚えたものの、言葉を話せるようにはならず、簡単なことしか理解できなかった。なお、現代ではヴィクトルが自閉症で、そのために捨てられたのだという見解もある。

【7. 脳の怪我で人格が変貌】

1848年、フィネアス・ゲージが線路で作業をしていたたとき、不意に火薬が爆発するという事故が起きた。これによって彼は鉄棒が目から後頭部まで貫通するという大怪我を負った。ゲージは奇跡的に一命を取り留め、鉄棒が摘出されたが、性格はまるで別人のようなになってしまった。

それまで精力的で優しかったフィネアスであったが、事故以降、気が抜けてしまい、しかも攻撃的になった。当時はまったくの謎であったが、現代では脳の前頭部の損傷に起因する古典的な症例と見られている。

【6. 目が覚めたらドイツなまりになっていたノルウェー人の女】

1941年、アストリッドという女の頭に金属片がぶつかった。彼女はそれまでノルウェーから出たことがなかったのであるが、事故後目を覚ますと話し言葉がドイツ語のようなアクセントになっていた。

彼女にとっては大問題だった。周囲からドイツ人と勘違いされるようになり、雇ってもらえなくなったからだ。無論、専門家にも治す方法はまるで分からなかった。外国語様アクセント症候群は1907年以降、62例が報告されている。

【5. 食欲がまったくない少年】

ダンドン・ジョーンズは味覚も嗅覚もまったく正常だが、食欲がまるでない。これは10代のときからで、ある晩を境に食べたり飲んだりする欲求が消失してしまったという。

体重は減る一方で、両親は定期的に何か口にするよう促さねばならない。ときには無理やり食べさせなければならないほどだ。彼にはてんかんの持病があるが、これが症状に関係するのかどうかは不明だ。

一説によると、視床下部に問題があるのだという。ここは体温、睡眠サイクル、血圧のほか、飢えや渇きの制御に関連する場所である。

【4. 目の前で襲われている人がいるのに誰も助けない(傍観者効果)】

通りで誰かが襲われていたらどうするだろうか? 人は自分以外にも他人が多くいる場合、危機に陥った人物を助けない心理が働くという。

これは傍観者効果と呼ばれており、自分以外に傍観者がいる時に率先して行動を起こさないという集団心理が働くのだそうだ。傍観者が多いほど、その効果は高くなる。

最も悪名高い事例は1964年の事例だ。キティ・ジェノヴェーゼという女性が仕事から帰宅中に襲われ、周囲には30名以上もの人がいたというのに誰も助けようとはせず、結局彼女は殺された。

傍観者効果は以下の3つの考えによって起こる。

多元的無知 – 他者が積極的に行動しないことによって、事態は緊急性を要しないと考える
責任分散 – 他者と同調することで責任や非難が分散されると考える
評価懸念 – 行動を起こした時、その結果に対して周囲からのネガティブな評価を恐れる

【3. 咀嚼音で抑えられない怒りを覚える(ミソフォニア)】

他人がくちゃくちゃと食べる音が好きな人はいないだろう。しかし、これがどうにも我慢できない人がいる。

アダー・シガノフはミソフォニア(音嫌悪症)という症状を患っており、他人の咀嚼音を聞くと、自分でもどうにもならない激しい怒りを覚えるのだ。ミソフォニアの患者は咀嚼音以外にも、いろいろなタイプの雑音で同様の症状を発生する。現在正式な疾病としては認識されていないが、専門家による研究は続けられている。

関連記事:食べ物の咀嚼音や赤ちゃんの泣き声に嫌悪する「ミソフォニア(音嫌悪症)」の原因が明らかに

【2. 手に心を宿した女(エイリアンハンド症候群)】

エイリアンハンド症候群と診断された人は世界に40名しかいない。ストレンジラブ博士症候群と呼ばれることもあるこの症状にかかると、時折手がまったく言うことを聞かなくなってしまう。

手が勝手に動き出し、重度になると患者自身を傷つけることすらある。アバディーン大学の教授が出会った女性の患者は、窒息するまで口に魚の骨を突っ込み続けたという。

【1. 自分が死体だと主張する女(コタール症候群)】

コタール症候群になると自分が既に死んでいるという妄想を抱く。体が腐っていたり、血液や内臓がない、あるいは自分が存在していないと思い込む人もいる。

逆説的だが、患者によっては自分が不死となり、永遠に歩くよう呪われていると妄想する人もいる。このため歩く死体症候群という呼び名もある。

初めて言及されたのは、1880年、神経学者ジュール・コタードによる。彼が会ったマドモワゼルXは体の一部が存在することを完全に否定し、自らが死んでいると信じ込んでいた。食べることも拒否したという。彼女は呪われて自然に死ぬことができないと話していたが、結局は飢え死にした。

関連記事:自分がゾンビと思い込んでしまう奇妙な病「コタール症候群」

via:15 Weird Psychological Cases That Scientists Can’t Explain/ translated hiroching / edited by parumo

引用元

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 班目幸寛(まだらめゆきひろ) フェイスブック ページへ  友達申請を是非♪  1978年生まれの宮城県出身。  元々は建築科、専門学校卒業後、建築関連の仕事に就いたがが、当人がADHDの気があり(白に近いグレー)、その時の苦労を元にカウンセラーのキャリアをスタート。  カウンセリングのメインは発達障害のカウンセリングだったが、カウンセリングを行うにつれ幅が広がり『分かっているのにできない、やめれない事』等、不倫の恋、経営者の意思決定なども行う。(相談案内へ)  趣味はバイク・自転車・アウトドア・ミリタリーグッズ収集・国内外旅行でリスクティカー。 『昨日よりも若くて、スマート』が日々の目標。  愛読書はV,Eフランクル 放送大学 心理と教養卒業 / 臨床心理プログラム 大学院 選科履修

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