労働より休息を! 世界の天才は「最高の休息法」を実践していた|身体と脳を回復させる6つの重要テクニック | クーリエ・ジャポン

「最高の休息法」

「1万時間の法則」には見落としがあった!


“超一流”を生み出す「1万時間の法則」を聞いたことがある人もいるだろう。これは米国の作家マルコム・グラッドウェルが、ベストセラーになった著書『天才! 成功する人々の法則』で世間に広めた法則である。

単純化すると、「ある程度のIQさえあれば、どんな才能や技量も、1万時間を費やせば獲得できる」という話である。

米国には、この「1万時間の法則」を鵜呑みにして、ひたすら技能習得のための練習を積む人もいる。だが、パンの話によると、これも「休息」の重要性をわかっていない人の典型的な行動だという。

「1万時間の法則」にはもとになった研究が存在する。

1980年代、心理学者カール・アンダース・エリクソンらがベルリンのハンス・アイスラー音楽大学でバイオリンを専攻する学生を対象におこなったものだ。研究の目的は、「優秀な学生と普通の学生は何が違うのか」を見極めることだった。

調査の結果、「優秀な学生は、人並み以上に練習している」ことがわかった。だがそれ以外にも、わかったことがあった。それは「優秀な学生は、普通の学生よりも上手に休息をとっている」ことだった。

優秀な学生は、昼寝をするので、そうでない学生に比べて1日の睡眠時間がおよそ1時間長かったのだ。優秀な学生は、午前中に集中して長時間練習し、午後に昼寝をした後、午後遅くか夕方に2度目の練習をする生活パターンの人が多かった。

「1万時間の法則」を世に広めたマルコム・グラッドウェルは、優秀な学生たちの練習時間のみに注目し、彼らが凡庸な学生よりも1時間長く寝ていることや、昼寝や長い休憩をとっていることを看過してしまっていたのだ。

パンは、こう解説する。

「(マルコム・グラッドウェルの著作の影響で)世界レベルのパフォーマンスは、1万時間の練習の結果生まれると考えられるようになりました。しかし、それは間違いです。『1万時間の意識的な練習』に加えて、『1万2500時間の戦略的休息』と、『3万時間の睡眠』の結果、世界レベルのパフォーマンスは生まれるのです」

本当はシリコンバレーの成功者もよく休んでいる


シリコンバレーといえば、「週100時間労働」を礼賛するような土地柄だ。そんなシリコンバレーのコンサルタントが、「休息」の重要性を説くのは意外に思う人も多いだろう。パンはそのことについてこう説明する。

「シリコンバレーのベンチャーキャピタリストやジャーナリストは、スタートアップを成功させるには『超人的な仕事量をこなさなければならない』というメッセージを発信し続けます。イーロン・マスクやスティーヴ・ジョブズの伝記にも、そういったことがしばしば書かれます。

たしかにテクノロジーの進化が速いせいで長時間労働が必要になる場合もあるかもしれません。ただし、シリコンバレーの長時間労働は、単にベンチャーキャピタリストが手っ取り早く利益を出したかったり、従業員や資源のマネジメントが下手なだけだったりするのが原因でもあったりします」

パンによると、シリコンバレーにも長時間労働の文化に抵抗する企業が出てきているとのこと。グーグルでは、昼寝用の快眠マシン『ナップポッド』が設置され、ネットフリックスでは、有給休暇を取り放題にする制度が導入された。スラックやアサナといった急成長企業では、日中はハードに働き、夕方にはオフィスを空っぽにする方針が掲げられている。

「シリコンバレーの成功者たちは、自分たちの休息法について、ほとんど話そうとしません。ハードワーカーという評判があったほうが、自分の会社の価値が高まりやすいからです。

シリコンバレーの経営者や創業者が、『職場に寝泊りして、プライベートの時間ゼロのワーカホリック』というイメージを打ち出したがるのは、それが理由です。実際にそんな生活を送っている人も一部にはいるのでしょうが、タホ湖やビーチに遊びに行っている人のほうがはるかに多いですよ」

日本人はなぜ「休息下手」なのか


パンは、学生時代に日本に滞在したことがある。クーリエ・ジャポン編集部が日本人の働き方について意見を求めると、「自分は日本の職場の専門家とはいえないけれども」と前置きをしてから、こう答えた。

「日本人は、仕事を人生にとって大事なものと考えています。それは大変すばらしいことです。ただ、日本の職場にプレゼンティズム(出勤しても生産性が低い状態)の問題があるのは明らかです。

長時間労働至上主義が問題です。従業員を長く働かせる管理職が、従業員の力を最大限発揮させていると勘違いしている会社が多いのです。これは生産性を伸ばしません。短期間であれば、長時間労働を維持することも可能ですが、数週間それを続けると、ミスが出たり、創造性がなくなったりします。生産性が下がってしまうのです」

米国の企業のなかには、休息の重要性に気づき、「ウォーキング会議」を採り入れたり、長期休暇制度を提供したりするところも出てきている。なかには有給休暇をとらなかった従業員にペナルティを課す企業もあるという。

「興味深いのは、仕事の進め方が下手だったり、仕事に情熱を持てなかったりする人ほど、労働時間の短縮を嫌がることです。職場で長時間過ごすという方法でしか、自分の価値を示せないからなのだと思います。でも、職場に12時間いることなら誰にでもできます。優秀な人だけが、職場にいる時間を6時間におさえられるのです」


アレックス・スジョン-キム・パン
PHOTO: ATSUKO TAKAGI


「休息」というと、怠け者がソファーに座ってテレビをダラダラと見ながら時間を過ごすイメージが頭に思い浮かぶかもしれない。だが、天才たちが実践していた「休息法」はそんなものではない。「20kmの散歩」や「危険な登山」など、思いのほか活動的なのだだ。

具体的にはどうすればいいのか、『シリコンバレー式 よい休息』から、6つの重要な「休息」のテクニックを紹介する。

1.「早朝」から創造的な仕事に取り組むことを日課にする


作家や芸術家、科学者には、「インスピレーションがわかない」といった口実を設けて、締め切り直前まで仕事にとりかからない人もいる。だが、長期にわたって創造性の高い仕事を続けられる人は、早朝や夜明け前から仕事を始めるのを日課としている。仕事を早く始めるから、昼間に休息するための時間を確保できるのだ。

晩年のセザンヌは毎朝6時から10時半まで絵を描き、午後遅くにまた描いた。ガブリエル・ガルシア=マルケスは、小説を書き始めたとき、1日中書こうとしたが、間もなく、「午後に書いたものは、翌朝、書き直すはめになる」と気づいた。午前に集中して書くことによって、彼は代表作『百年の孤独』を書き上げた。

イングマール・ベルイマンは、「書きたい気分になっていてもいなくても、毎日決まった時間に机の前に座ることだ」と述べたという。

引用元

天才になるには、まず「休息」だ! 歴史上の偉大な天才の多くは、実は「怠け者」だったという。彼らは短い労働時間でいかにして業績をあげたのか? 逆に働い…

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

Exclusive Counselling & Consulting service

コンパス心理士 カウンセリング相談事務所

~~~ 持続可能な生活、持続可能な社会へ ~~~

班目幸寛(まだらー)
(^ー^(*^ー^)ノ♪

(ブックマークも\(^_^)/)
Facebook、

Twitter @compass_colr も密かにもやってます。

シェア、拡散も是非(* ̄∇ ̄*)

まだらー('ー')/~~

 班目幸寛(まだらめゆきひろ) フェイスブック ページへ  友達申請を是非♪  1978年生まれの宮城県出身。  元々は建築科、専門学校卒業後、建築関連の仕事に就いたがが、当人がADHDの気があり(白に近いグレー)、その時の苦労を元にカウンセラーのキャリアをスタート。  カウンセリングのメインは発達障害のカウンセリングだったが、カウンセリングを行うにつれ幅が広がり『分かっているのにできない、やめれない事』等、不倫の恋、経営者の意思決定なども行う。(相談案内へ)  趣味はバイク・自転車・アウトドア・ミリタリーグッズ収集・国内外旅行でリスクティカー。 『昨日よりも若くて、スマート』が日々の目標。  愛読書はV,Eフランクル 放送大学 心理と教養卒業 / 臨床心理プログラム 大学院 選科履修

Share
Published by
まだらー('ー')/~~