ミュージシャンがつくった耳栓「Knops」は、あなたの耳に「音量調整ボタン」を授けてくれる|WIRED.jp

あなたの耳に「音量調整ボタン」

「Knops」はKickstarterのキャンペーンでは目標額の8倍以上の資金を集め話題になった。PHOTOGRAPH COURTESY OF KNOPS

見るからにスタイリッシュな耳栓の「Knops」は、生活のなかで周囲の環境音量を自在に調整できるよう耳にヴォリュームボタンを付けるというコンセプトから生まれた。開発した同名のオランダ発スタートアップは、音響学のプロであるミュージシャンたちによって立ち上げられた。

Knopsの目的は、「長期的な聴覚の保護」である。ツマミひとつで状況に合わせて音の聞こえ方を調整できる機能性と、一日中装着していても違和感を覚えさせないデザイン性を、同時に追求している。

完全に「アコースティック」

従来の耳栓とは異なる最大の特徴は2つある。まず、身体の一部のように装着できる人間工学に基づいた設計思想。そして、電気的に騒音を打ち消す製品では実現できない、音響学に忠実な完全に「アコースティック」な仕組みにある。

完全にアコースティックな仕組みとは、音波を電気信号に変換していないということだ。電子製品はノイズを低減する面では長けているが、電気信号への変換時に音源が歪められたり、多少の遅延が発生したりといったデメリットがある。一方、Knopsは人体の聴覚の仕組みを忠実に再現しており、空気中を伝わる音波に直接干渉している。これにより、あらゆる周波数に対応したノイズの除去を実行しながらも、環境に応じた音質をそのまま補完してくれるというわけだ。

着けたまま生活することを前提に開発されており、シンプルなつまみの操作で遮断レヴェルを調整できる。街中の喧騒をかき消したり、コンサート会場の爆音を和らげたり、寂然たる完全な無音空間をつくり出したりできる。逆に何も装着していない状態も“再現”できるので、他者と会話する際にわざわざ耳栓を外す必要はない。

ヒアラブル・デヴァイス

そのコンセプトは、ヒューマンインタフェイスの概念を追求した結果でありながらも、同時にファッション性を見出そうとする“ミュージシャンたちの美学”までも内包している。身体の一部であるかのように常に装着するうえで重要なのは、デヴァイスとして外から目立ち過ぎず、使用者にとって異物のような存在感が限りなく小さいということだ。

シンプルな円盤状の見た目と、蓄音機の円錐部分を彷彿とさせる挿入部からなる構造は、幾度となく試作を繰り返して得たフィードバックを基に、ようやくたどり着いたデザインなのだという。少し大きめのピアスと見間違えてもおかしくはない。

Knopsはピアスのよう

「Knops」のイヤピース本体は、パーツごとにゴールドをはじめとする各種のカラーリングを選べる仕様。PHOTOGRAPH COURTESY OF KNOPS

Knops設立者の一人で、技術部門の責任者を務めるアルヘン・ド・ホンは、自身も音響学で博士号を取得した同分野の専門家だ。いかにして現実の環境音をユーザーに直接届けるのか。そうした音に馳せる想いを、彼は次のように語っている。

「電子機器を使って環境音を人工的に合成するのではなく、われわれは耳に伝わる実際の音波を捉えて部分的に改変しています。つまりユーザーが聞いているのは、すでに耳へ到達していた物理的な圧力波であり、紛れもない本物の音というわけ

引用元

オランダのミュージシャンたちが立ち上げたスタートアップ、Knops。彼らがつくったのは「ヴォリューム調整のできる耳栓」だった。周囲の音量をつまみひとつで自在にコントロールできる。
まだらー('ー')/~~

 班目幸寛(まだらめゆきひろ) フェイスブック ページへ  友達申請を是非♪  1978年生まれの宮城県出身。  元々は建築科、専門学校卒業後、建築関連の仕事に就いたがが、当人がADHDの気があり(白に近いグレー)、その時の苦労を元にカウンセラーのキャリアをスタート。  カウンセリングのメインは発達障害のカウンセリングだったが、カウンセリングを行うにつれ幅が広がり『分かっているのにできない、やめれない事』等、不倫の恋、経営者の意思決定なども行う。(相談案内へ)  趣味はバイク・自転車・アウトドア・ミリタリーグッズ収集・国内外旅行でリスクティカー。 『昨日よりも若くて、スマート』が日々の目標。  愛読書はV,Eフランクル 放送大学 心理と教養卒業 / 臨床心理プログラム 大学院 選科履修