本書の「逃げる技術」を使っても、人生の敗者にはなりません。そろそろ、「社会にまじめ」ではなく、「自分にまじめ」に生きてみませんか?
長時間労働、ブラック企業、パワハラ、過労死……。今、仕事につぶされてしまうような過酷な働き方にあえいでいる人たちがいます。もしかしたら、あなた、あるいはあなたの身近な人がそのような状況に追い詰められているのかもしれません。
本書は、追い詰められたとき、つぶされる前に知っておくべき賢い身の守り方として、自らを助けるためのとっておきの心理テクニックを臨床実績1万人以上、95%の回復率を誇るカリスマ心理カウンセラー中島輝が紹介します!◆あなたは「逃げる技術」を持っていますか?
追いこまれたときに、「逃げる」ことを選択できる人と、「逃げる」ことを選択できない人の違いは、たったの1点──、 それは「逃げる技術」を持っているか、持っていないかの違いなのです。そして、「逃げる技術」は“技術”なので習得すれば誰にでも使うことができます。もちろん、本書で紹介する「逃げる技術」を使ったからといって、人生の敗者にはなりません。なぜなら、この「逃げる技術」とは、単なる現実逃避ではなく、実は本来の自分に戻るための技術でもあるからです。
◆まずは、毎日の生活の中に「逃げる」という選択肢をもつ
会社を辞めるつもりで、思いきり「逃げる」方法もあります。しかし、会社を辞めずに、ほんの少しだけ、物理的な距離を取る。たとえば、カフェに一時間だけ逃げるなど。これも「逃げる」技術の一つです。実は物理的な距離は、心理的な距離と同じ意味があります。少しだけでも、とてもラクになれるのです。
本書に掲載の「逃げる技術」の中には、たとえば以下のようなものがあります。
●「周囲に合わせて生きない」と自分自身で決める。
●心の中の自分の立ち位置を変えれば、状況は改善する。
●1時間だけ問題から逃げるだけで、心は晴れやかになる。
●どんなに小さいことでもいいので、自分の欲求に従う。
●自分で自分を勇気づける「セルフ勇気づけ」を行う。
●あれこれ「考えない」という選択肢もある。◆本当の自分の「生きる道」に向かって逃げる
本書の「逃げる技術」は、第一に他人の目を気にする自分、周囲に合わせている自分から「逃げる」ためのものです。単に目の前の困難から「逃げる」ためのものではありません。そして、第二には、本来の自分の生きる道へと「逃げる」ための技術です。
自分の生きる目標というのは、他人に決められることでもなく、また周囲に合わせることでもありません。自分自身でいろいろと試行錯誤をして見つけて、その目標を達成する必要があるのです。その目標は自分自身にしかわかりませんし、見つかりません。このように誰もが、人生にその使命を負っており、一人もその使命から逃れることはできません。
だからこそ、その使命を全うするために、人生の限られた時間を使わなければならないのですし、時間を無駄にするわけにはいかないのです。◆自分の人生の主人公として生きるために
人生の目標が見つかれば、自分の人生の主人公として生きることができます。そうすると、今まで大変だと思っていたことが、「楽しい」ことに、「苦しい」と思っていたことが、「幸せ」に感じられる人生を過ごすことができます。
自分で目標を定め、目標に向かい、本当の自分を取り戻して自分らしく生きる──、これは自分のためでもありますし、周囲の人のためにもなります。自分で逃げると決めたら、誰にはばかることなく、堂々と逃げることのできる自分になりませんか!【著者プロフィール】
中島輝(なかしまてる)心理カウンセラー/メンタルトレーナー/
国際コミュニティセラピスト協会設立
5歳で里親の夜逃げという喪失体験をし、小学4年から躁うつ病・パニック障害・統合失調症・強迫性障害・不安神経症・認知症・過呼吸・胃潰瘍・大腸炎・円形脱毛症・斜視に苦しむ。25歳から10年間実家に引きこもり、家業が巨額の借金を抱え、自殺未遂を繰り返す。困難な精神状態の中、独学で心理学やセラピーを学び、自ら実践し、35歳で克服。
日本メンタルヘルス協会で心理学を学ぶ。また独学で100近くの心理学やセラピー、特にアドラー心理学・フランクル心理学・カラー心理学、NLP、コーチング、ヒーリング、ボディーワークを修得し、数多くのオリジナルセラピーを開発。約8年間で臨床経験10,000名以上、臨床時間数11,000時間を超え、クライアントの95%が回復。現在予約は6ヶ月先まで埋まり、常時400名がカウンセリングを待っている状態に。連日、多くの人に研修・講演・育成しながら現在にいたる。著書に『負の感情を捨てる方法』(朝日新聞出版)『トラウマが99%消える本』(すばる舎)がある。引用元: