ニエッセー : 女子ログ のび太くんのやる気スイッチ
注意欠陥多動性障害(ADHD)があるわが息子、中学1年生ののび太くんは、昨日から期末テストに突入した。忘れ物防止のため、毎日、教科書を全て持って行くのび太くんは、「明日の準備」なんてものは一切しない。帰宅したら玄関にかばんを置き、それをそのまま朝持って出る。最近、珍しくかばんを開けてゴソゴソしているな、と思っていたらテスト勉強をしてたらしい。母は期末テストだなんて知らなかった。
2学期は試験勉強なんてひとつもしなかった。本人は「俺は覚えることができないからそうゆう科目は諦める」ときっぱり。「どうでもいい」が口癖だ。それが今度は勉強をしている。何でか聞いたら、友だちに「のび太は俺と同じ成績だで!」と言われてむかついたという。「負けたくないって気持ちがわいてきた」の言葉がちょっとうれしかった。でも、勝ったとか負けたとか結果はどうでもいい。「やってみよう」という気持ちがわいただけで母はうれしい。
のび太くんは2年生になったらやりたいことがいっぱいあると言う。私は10代のころ、やりたいことがあっても親や世間の目を気にしてやらなかった。後悔している。その点、のび太くんは思ったことを思った時にやり、人生を楽しんでいるように見える。私も後悔がないようにしていこう。
(鳥取県伯耆町・ごま)
山陰中央新報より引用
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