「まだ結婚しないの?」「孫の顔が見たい」面倒な親を黙らせる方法を心理カウンセラーに聞く|サイゾーウーマン

プロフェッショナル心理カウンセラー浮世満理子さんインタビュー
「まだ結婚しないの?」「孫の顔が見たい」面倒な親を黙らせる方法を心理カウンセラーに聞く
2018.03.22

インタビュー
結婚

プロフェッショナル心理カウンセラーの浮世満理子さん

 アラサーの独身女性が、年末年始や法事などの“帰省イベント”に参加すると、決まって浴びせられる「まだ結婚しないの?」「子どもは?」「孫は?」といった面倒な質問。婚活中の女性ならば「なんてデリカシーのない質問をするんだ」と、イラ立ってしまうこともあるはず。果たして、この面倒な質問攻撃に立ち向かうには、どうすればいいのだろうか? 全国心理業連合会公認上級プロフェッショナル心理カウンセラーの浮世満理子さんに聞いた。

■共通の会話が“結婚”と“孫”しかない

 両親や親戚が、結婚や出産の質問をするのはなぜか? その一番の理由について、浮世さんは「お互いにとって、共通の話題がそれしかないから」と指摘する。

「特に、実家を離れて都会で一人暮らしをしている女性は、彼らにとって、もはや未知の生命体。どんなことを話していいのかわからず、共通の関心事として、とりあえず『結婚』を話題に出しているケースがほとんどです。一方の独身女性側は、『話題がないとはいえ、個人的な問題に答える義務はない』と感じているはず。ただ、残念ながら、結婚や出産がナーバスな話題といわれるようになったのは、つい最近のことなんです。しかも“結婚の話題=ナーバス”というイメージを持っているのは、都心住まいの若年世代だけ。極端にいえば、地方の中高年以上の人に、そのような感覚はほとんどないのが実態です」

 結婚の話題に対する世代間や地域性のギャップこそが、“面倒な質問”にイラ立つ原因だったのだ。

■“ナーバスな質問”と思ったら負け! 面倒な質問対策

 結婚の話をするしかない親世代と、結婚の話を避けたい独身女性。お互いの価値観の相違から、両者のバトルが勃発してしまう。それでは、独身女性たちは“面倒な話題”を、どう乗り切るべきだろうか?

「実は“結婚=ナーバスなこと”と捉えている時点で、すでに相手側に勝機が見えています。笑ってごまかそうものなら、独身女性たちの弱点が“結婚”にあることに気づき、『見合い相手を紹介する』『早くしないと行き遅れる』など、さらなる攻撃を仕掛けてきます。そうならないためにも、相手にはしっかり“自分の考え”を伝える必要があるのです」

 ここで、ある母と娘の会話を見てみよう。

母「あなた、もう27歳になるけど、一生結婚しないつもり? 若いだけが取り柄なんだから、早く結婚をしないと、もらい手がなくなるよ」

娘「結婚をしたいと思う相手がいて、タイミングが合えば結婚するよ。今は、しっかり仕事をしたいから結婚は考えていないけど、若さだけを理由に結婚するのはおかしいと思う。だって、結婚しても年を取るのは止められないよね?」

母「でも、子宮が若いときに妊娠、出産したほうがいいっていうし……」

娘「そういう考え方もあるけど、実際は年齢的にも精神的にも成熟した母親が子育てをしたほうが“いい子”が育つ、というデータもあるんだよ。私は、自分が成熟してから、いい子を育てたいと思う」

母「また屁理屈ばっかり! 私に孫の顔も見せてくれないの?」

娘「“孫の顔を見たい”っていうのは、お母さんの問題であって、私の問題ではないの。結婚は『お母さんに孫の顔を見せたい』という、一時的な感情で決めていいことではないよね」

母「……」

 この会話は、浮世さんと彼女の母親の間で、実際に幾度となく繰り広げられた会話だそう。とはいえ「若さだけが取りえ」「子宮が若いうちに子どもを産むべき」「孫の顔が見たい」といった言葉は、多くの女性が一度は耳にしたことがあるはず。この3つの言葉に対して「若さだけが取りえではない」「私は、いい子が育つほうがいい」「結婚は一時的な感情でしてはいけない」という、自分の考えをしっかり伝えることが「結婚しないの?」に対抗する方法なのだ。

“余裕の切り返し”で相手をひるませる
 ただ、親相手なら強気に出られるものの、親戚のおじさんやおばさんを相手に険悪なムードとなるのは考えもの。その際は、なるべくやわらかく対応することが求められる。

「場の雰囲気を壊したくないという場合は、角が立たないようにユーモアを交えて、自分の考えを伝えましょう。たとえば、親戚が集まっている場所で『東京になんか行くから、いくつになっても独身なんだよ』と言われたら、『叔父さんがそういうこと言うから、私は東京に行ったんですよ』などと、余裕の対応を見せると相手はひるみます」

 余裕のある切り返しができれば、弱点を突かれずに会話を乗り切ることができるという。一方で、何気ないグチを言うときも注意が必要だとか。

「なによりNGなのは、面倒な質問をしてきそうな相手に“今の生活のグチ”を漏らすこと。グチを言った瞬間に『不満を感じているなら嫁に行け』と、結婚の話に持っていかれる可能性があります。不満を言う相手を間違えないようにしましょう」 

 面倒な質問と戦うための武器となるのが“自分の思い”だ。ただ、人によっては明確な考えをまだ持っていないケースもあるだろう。

「自分の思いが明確になっていないならば、『どうすれば自分が幸せになれるか』という観点で、自分を見つめ直してみてください。そもそも、こうした質問を面倒に思うということは、自分の未来について考えて決断するタイミングでもあるんです」

「結婚しないの?」という問いに、自分なりの答えを出せるかどうかが、相手を黙らせるポイントとなるのだ。その一方で「盆暮れに、実家に帰らないという選択肢もある」と、浮世さん。

「面倒な質問をされて疲弊するだけならば、わざわざ帰省する必要はありません。ただ、親戚が集まる場は、自分と異なる世代や異なる価値観を持つ人が一堂に会する機会。しっかり反論して、苦手な親戚と対等に渡り合うことができれば、コミュニケーション力の向上につながります。せっかくならば、コミュニケーションスキルを上げるチャンスと割り切って、帰省してみてはいかがでしょうか」

 面倒な質問は、自分が成長するチャンス。次回の帰省イベントでは、相手から逃げずに本気で向き合ってみると、新たな自分を発見できるかもしれない。
(真島加代/清談社)

浮世満理子(うきよ・まりこ)
上級プロフェッショナル心理カウンセラー、メンタルトレーナー、株式会社アイディアヒューマンサポートサービス代表取締役。プロスポーツ選手や芸能人、企業経営者などのメンタルトレーニングを行うかたわら、多くの人にカウンセリングを学んでほしいと、教育部門アカデミーを設立。心のケアの専門家の育成に尽力している。

引用元

 アラサーの独身女性が、年末年始や法事などの“帰省イベント”に参加すると、決まって浴びせられる「まだ結婚しないの?」「子どもは?」「孫は?」といった面倒な質問。婚活中の女性ならば「なんてデリカシーのない質問をするんだ」と、イラ立ってしま...

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 班目幸寛(まだらめゆきひろ) フェイスブック ページへ  友達申請を是非♪  1978年生まれの宮城県出身。  元々は建築科、専門学校卒業後、建築関連の仕事に就いたがが、当人がADHDの気があり(白に近いグレー)、その時の苦労を元にカウンセラーのキャリアをスタート。  カウンセリングのメインは発達障害のカウンセリングだったが、カウンセリングを行うにつれ幅が広がり『分かっているのにできない、やめれない事』等、不倫の恋、経営者の意思決定なども行う。(相談案内へ)  趣味はバイク・自転車・アウトドア・ミリタリーグッズ収集・国内外旅行でリスクティカー。 『昨日よりも若くて、スマート』が日々の目標。  愛読書はV,Eフランクル 放送大学 心理と教養卒業 / 臨床心理プログラム 大学院 選科履修

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