「自分のボックスを描く」英王子の婚約者マークルの生き方
12.12 17:00Forbes JAPAN
昨日、人種の異なる男性との間に子どもをもうけた友人が、先日ヘンリー英王子との婚約を発表した米国人女優、メーガン・マークルの話をフェイスブックで共有していた。黒人の母親と白人の父親を持つマークルは、2015年のファッション誌エル・マガジンの記事で、7年生(日本の中学1年生に相当)のころの体験を次のように語っていた。
「英語の授業で必須の国勢調査があり、人種欄では白人、黒人、ヒスパニック系、アジア系のいずれかのチェックボックスに印をつける必要があった。くるくるの髪にそばかすだらけの顔、白い肌を持ち、人種の入り混じった私はこの欄を見て、間違えたくはないものの、どうすれば良いか分からなかった。一つしか選べないけど、そうすると両親のどちらかを、自分の2つの部分のうちの片方だけを選ぶことになる」
「先生からは、白人の欄に印をつけるよう言われた。『あなたは白人に見えるから』と。私はペンを置いた。反発したわけではなく、どうしていいか分からなかったから。私の選択を知った母が、腹にぽっかりと穴が空いたような悲しみを感じる姿を想像すると、そんなことはできなかった。私はその欄に記入しなかった」
「その夜帰宅し、父にその出来事を話した。父が発した言葉は、今でも心に焼き付いている。『次に同じことがあれば、自分のボックスを作りなさい』」
父親からのこの身にしみる教えは、彼女の人生に影響を与えてきた。彼女が得た教訓は、周りに順応するよりも、個性が大事であるということ。規則や期待を破ったとしても、個性を守るためにできることは大胆に実行すべきだということだ。
このアドバイスの価値は、人種的アイデンティティーの問題にとどまらない。標準化や均質化は産業プロセスや各国間の商業インフラには有用だが、人間に対してはそうはいかない。逆境への対処法にせよ、キャリアの管理法にせよ、自分らしくあることは、他人の期待に応えることよりも大切だ。たとえ、その期待自体が悪いものでなかったとしてもだ。
ここでは、他人が期待するボックスを選ぶのではなく、自分のボックスを書くとはどういうことかを示す例を挙げる。がんと向き合う
私が兄弟同然に親しくしているいとこのクリスは最近、非常に悪性の非ホジキンリンパ腫と診断された。この恐ろしい事実が判明したのは、彼が64日間にわたる「サンティアゴ巡礼」を終えた後だった。衝撃的な事実をのみ込むにつれ、クリスは「闘病」という考え方が自分の個性と合わないことに気づいた。クリスは自身の動画ブログで、次のように述べている。
「私は自分自身に『ここでの私の役割とは何か?』と問いかけた。その答えは、ただ楽しむこと。日々の美しさに目を向け、その道のりを楽しむことだ。(…)病気に立ち向かうとき、闘う精神を持つ人がいることは認める。だが、私のアプローチは違う。私は『現状を楽しむ』という気持ちで対処している」
クリスにとって、がんを患うことは闘いではなく、もう一つの巡礼なのだ。私は、兄弟の次に近しい人物が「がん闘病」の精神を受け入れないことに少し動揺してしまった。人は、がんになった人に「がんと闘う」言動を期待しているのだ。でも大丈夫。クリスは自身のボックスを描いているのだから。キャリア
私の友人のダスティンは先日、一流国際企業のゼネラルマネジャーを辞職した。輝かしい経歴を持ち、何億ドルもの売り上げを生み出した彼女は、将来の経営幹部候補として出世の階段どころかエスカレーターに乗っていた。しかし彼女は、実は自分が幸せでないという事実に気づき、衝撃を受けた。
ダスティンは、こうしたキャリアを積む人(特に女性)に寄せられる文化的期待に反する驚きの決断を下した。今の会社よりもはるかに小規模で新しく、業界での地位も確立できていない企業の経営陣に参加したのだ。
現在ダスティンは美術分野で働いている。あらかじめ用意されたボックスに印をつけるのは過去の話。ダスティンは今、自分のボックスを描いている。私のケース
私がメーガン・マークルの話に共感したのは、自分も同じ問題に直面していることを思い出させてくれたからだ。検察官としてキャリアを開始した私は、自分自身を表す際に「検察官」のボックスにチェックを入れていた。それから驚くような機会が舞い込み、大きな多国籍企業の役員として、全く違うキャリアに就いた。5年半にわたりそのボックスに印をつけ続けた末、レイオフ(一時解雇)によってそのキャリアは終わった。
「これから何をするのか?」という疑問が、周囲からも自分自身からも向けられた。「検察官」ボックスへのチェックを再開して最初の職に戻るか、「企業役員」のボックスにチェックを続けるべく新たな会社を見つけるか──。
どちらかを選ぶべき妥当な理由はある。これが、期待の機能する仕組みだ。期待はつまるところ、善意と妥当な理由に基づいていることが多い。しかし、それに従わなくても良い。マークルのように期待に対処し、クリスのように逆境に対峙(たいじ)し、ダスティンのように自分の望むキャリアパスを描くことは、誰にでもできる。
私は自分の目標を理解している。キャリアを描くための鉛筆を手に取り、人生計画の余白に空いている部分を見つけて、自分だけのボックスを描くのだ。
引用元
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