原因不明な奇病ファイル:世にも奇妙な20のシンドローム(症候群) : カラパイア

原因不明



 症候群(シンドローム)とは、原因は不明ながら、共通の症状を示す患者が多い場合、とりあえず名付けられた一連の症状を示すものである。原因が判明した場合にはその名前が変更されたり、時には他の病名と統合されたりすることがある。

 ここにあげる20の症候群は、どれも奇妙で不思議な症状のあるものである。



1.コタール症候群 / 歩く死体症候群



 本人が「自分は死んでいる」と信じ込み、血液や内臓、魂までもが身体から抜き取られていると思い込んでしまうというもので、1882年にコタール博士により初めて報告された。この症状を持つ患者は他人はおろか自分の顔を認識する事が出来なくなり、表情から感情を読み取る事が出来ないという特徴がある。

自分はもう死んでいる。自分がゾンビと思い込んでしまう奇妙な病「コタール症候群」



2.ストックホルム症候群



 犯罪被害者が、犯人と一時的に時間や場所を共有することによって、過度の同情さらには好意等の特別な依存感情を抱いてしまう。

 パティ・ハーストは19歳の時にアメリカの左翼組織、シンバイオニーズ解放軍にさらわれた。その2ヶ月後、人質だったはずの彼女がサンフランシスコで銀行強盗に加担していることが発覚した。彼女は「その犯行グループに協力する」という声明を出したが、SLAと共に逮捕されると気が変わり、「生き残るためにやったことだ」と話した。


3.パリ症候群



 この病気は日本の観光客が最もかかりやすいカルチャーショックの一種。病名はフランスで精神科医をしているオオタ・ヒロアキによるもの。その患者は幻覚症状や不安症、そしてパニック発作といった症状を伴うケースが多い。

日本人が陥りやすい「パリ症候群」とは?



4.エイリアン症候群(エイリアンハンド症候群)



 1909年に初めて見つかったが、その後の症例はたった50例しかない。脳卒中などのトラウマ的な出来事にあった後に、自分の手が独自の意思を持っているように感じる。


5.視覚失認症



 失認の一種で、物の名前やその用途を認識するのが困難な病気。一説では、「視覚失認症は脳の後頭葉と、頭頂および側頭葉を結ぶ経路に沿って脳が損傷を受けた時に発症する」と言われている。上の写真は視覚失認症のためのテストの様子。


6.スタンダール症候群



 芸術作品に見とれた時に、目眩がしたり幻覚を見始め、気絶したりする病気。病名は1817年にルネッサンス様式の作品を見るためにイタリアを訪れ圧倒された、19世紀のフランス人小説家の名前にちなんだもの。


7.カプグラ症候群



 この病名はフランスの心理学者の名にちなんだもの。「偽者を見る」もしくは「他者(ときには物やペット)や自分自身までも偽者だとみなし、そっくりな誰かが”なりすまし”をしていると思い込む」病気。この症状は一般的に認知症や統合失調症患者にみられる。


8.遁走状態



 この状態に陥ると頻繁に外に出かけたり、不意に短期間の旅行に出かけてしまう。そして出先で身分を偽って過ごしながらも、その間の出来事を完全に忘れて帰ってくる。厳しいストレスやトラウマ、そしてアルコール依存が原因であることが多い。


9.メアリー・ハート症候群



 米国歌手のメアリー・ハートの声を聞いた後に奇妙な発作を起こすという病気。この症例は1989年に始まり、1991年にベンカット・ラマニ医師により研究された。あるフィールドテストによると、患者は目眩や胃痛、失明を訴えた。これらの発作は30秒間ほど続いたという。


10..獣化妄想



 自分が牛だと思い込んでしまう病気。いわゆる狼憑きの牛バージョン。


11.自食症

 不意に自分の身体の一部を食べたくなる病気。これは空腹、または身体にある古くなったり死んだりした細胞を処理するために時折みられる反応。よくある爪を噛む行為もその一つ。

12.異食症



 食用ではないものを食べる摂食障害。子供、特に1才から6才児によくみられる行動。上の写真は異色症の患者の胃の中にあった内容物。


13.離人症性障害



 意識が身体から解離してると感じる病気。その感覚はビデオやゲームの視点で自分自身を見ている感覚に近いという。これは記憶や認識、そしてアイデンティティーの喪失などを伴う解離性障害とよばれる病気の一部。


14.ミュンヒハウゼン症候群



 周囲の関心や同情を引くために病気を装ったり、自らの体を傷付けたりするといった虚偽性障害に分類される精神疾患の一種。1951年にイギリスの医師、リチャード・アッシャーによって発見され、「ほら吹き男爵」の異名を持ったドイツ貴族ミュンヒハウゼン男爵にちなんで命名された。


15.不思議の国のアリス症候群 / トッド症候群



 視界にゆがみを伴うことが多く、自分の身体の一部や物が大きく見えたり、大きさや形が違って見えたりする。様々な主観的なイメージの変容を引き起こす。ルイス・キャロルの児童文学『不思議の国のアリス』で薬を飲んだアリスが大きくなったり小さくなったりするエピソードに因んで、1955年にイギリスの精神科医トッドにより名付けられた。


16.ハイパーインフレーション症候群



 第一次大戦後、旧ドイツ民主共和国のマルク(旧通貨単位)は価値がなくなり、およそ8,000マルクがようやくアメリカの1ドルに相当する事態になった。パンのような日用品の価格も何十億マルクに急騰し、会計や銀行で小切手にたくさんのゼロを書きこむ処理を担当する人々は、結果的に眩暈に襲われるなどのひどい混乱状態に陥った。

 この病気になった人々は、果てしないゼロの羅列を書かなくてはならない恐怖感に襲われ、数を使うのも戸惑うようになり「100億年歳」や「40兆人」など、滅茶苦茶な言い方をしたそうだ。


17. 脳神経衰弱症



 アフリカで見つかった精神疾患。体重減少、目のかすみなどの症状を伴う。職場のストレスで起きることが多い。


18.リマ症候群



 前述のストックホルム症候群の逆で、犯人側が人質に同調する現象。その名の由来は1996年12月17日に、大勢の人々と共に日本大使が人質にされる事件が起きたペルーの首都リマにちなんだもの。

 1996年から1997年にかけて発生した在ペルー日本大使公邸占拠事件で、若いゲリラ達は人質と生活を共にするにつれ、室内にあった本などを通じて異国の文化や環境に興味を示すようになり、日本語の勉強を始めた者が出てきた。ペルー軍特殊部隊が強行突入をする中、人質部屋で管理を任されていた1人の若いゲリラ兵は軽機関銃の引き金に指をかけていたが、人質への親近感から引き金を引くことができずに部屋を飛び出し、直後にペルー軍特殊部隊に射殺された。



 極端に無関心になる病気。この病になるとたいてい物を蓄えたり、部屋が片づけられなくなったり、自分の外見を気にしなくなる。一般的には高齢者の間でよくみられる。社会問題となっている「引きこもり」も一部ではディオゲネス症候群なのではと言われている。


20.切断同一性障害



 四肢切断の脅迫観念にとらわれる病気。身体完全同一性障害(BIID)という病名で知られている。上の写真はBIIDを患っているクロエ・ジェニングス-ホワイトという女性。インタビューで、彼女はたびたび対麻痺(両下肢の麻痺)になることを想像していて、事故で不自由な身体になろうとしたことまで話している。

via:fullpunch・原文翻訳:R

引用元

 症候群(シンドローム)とは、原因は不明ながら、共通の症状を示す患者が多い場合、とりあえず名付けられた一連の症…

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