サーフショップの店員から、「TalentSmart」の共同創設者となったTravis Bradberry氏。華麗な転身を遂げた彼が教える「キャリアに関する12のアドバイス」には働き方へのヒントがたくさん詰まっていました。
起業や転職など、新しい何かに挑戦する人には必見の内容です。
01.
成功したから自信が
あるのではなく、
自信があるから成功する
成功している人たちからは「自信」が滲み出ている。彼らが自分の行動に信念を持っているのは明らかだ。しかし、決して「成功したから」自信を持っているわけではない。成功する前から、すでに自信はあったのだ。
考えてみよう。
01.疑いは疑いを招く。自分自身を信じていないのに、誰があなたのアイデアや能力を信じるだろうか?
02.新しい挑戦に挑むには、自信が必要不可欠。恐れてばかりいる人は、快適な場所にとどまりがち。しかし、そんなヌルい場所には自分を成長させるチャンスなど存在しない。
03.自信のない人は、外的要因に翻弄される。成功者は困難な状況にくじけたりしない。だから、最初の段階で立ち上がることができる。
自分が成し遂げたいことを妨げようとするのは、他人ではなく「自分自身」だ。今こそ自分で張ったバリアを振り払うときだ。
02.
登りたくないハシゴの上より
登りたいハシゴの一番下へ
あなたが今置かれている状況は、あなたが創り出したもの。と同時に、あなたの未来は完全にあなたの手の中にある。それなのに、もし行き詰まりを感じているのであれば、それはきっと自分の夢を追うことや目標を達成することに対して、リスクを負うことを恐れているから。
行動に移そうと思ったとき、これだけは覚えておいてほしい。「登りたくないハシゴ」の上にいるよりも、「登りたいハシゴ」の一番下にいるほうが絶対にいいということを。
03.
忙しさと成功は
まったく関係ない
周りの人を見てみよう。みんな忙しそうに見えるはずだ。次から次へと会議に向かい、メールを何通も送っている。ただし、その中でもどれだけの人が本当に生産的で、高いレベルで成功しているのだろうか?
成功は、行動すれば生まれるというわけではない。集中し、自分の時間を効率的かつ生産的に使ってはじめて生まれるのだ。
あなたの1日は、みんなと同じ24時間だ。自分の時間を賢く使おう。
04.
自分を高めてくれる人と
積極的に関わる
自分を感化してくれる人、もっと自分を向上させたいと思わせてくれる人と関わるべきだ。あなたを落ちぶれさせるような人とは、距離を置く必要がある。そんな人と関わるのは時間の無駄だ。
人生は短いのだから、そんなことに時間を割いている場合ではない。
05.
「NO」と言うことを
恐れる必要はない
カリフォルニア大学が行った研究によると、「NO」と言うことに難しさを感じれば感じるほど、ストレスや疲労が生じ、キャリアにおける成功を妨げてしまうのだそう。
「NO」という言葉の使用を恐れるべきではない。その発言は、今ある自分の責任に敬意を払うということ。そうすることで、その責任を全うするチャンスを生むのだ。
06.
マイナス思考から
生まれるものはない
キャリアアップしようと頑張っているとき、必ずしもあなたの味方になってくれる応援団がいるわけではない。このことが、自己不信に陥る原因になってしまう。否定的な考えに傾いた分だけ、どんどんパワーを吸い取られてしまうだろう。
もしあなたがネガティブな思考の持ち主なら、今こそその習慣をやめるべきだ。
07.
「もし~だったら」の
正しい使い方を理解する
「もし~だったら」は、ストレスや心配事を増やすタネになる。自分の目標を達成する弊害にもなるだろう。
もちろん、先読みすることは必要。ただしここでポイントになるのは、自分の未来を恐れることと計画性を持つことには、大きな違いがあると認識することだ。
08.
運動と睡眠のスケジュールを
きちんと立てる
睡眠時間の確保は、とても重要だ。あなたの脳は、睡眠中にのみ「毒性タンパク質」を除去することができる。十分な睡眠がとれなければ、思考能力に大きなダメージを与えてしまう。
また、自信を高めるためには「運動」が効果的だろう。エンドルフィンも活性化するので、ぜひ習慣化するべきだ。
09.
小さな目標の達成を
追求する
大きな目標を追っているとき、小さな目標はそれほど重要ではないように思える。しかし、後者を達成し続けることで、報酬系が活性化し、モチベーションに関する感情を担う「アンドロゲン受容体」が生成される。
そのことによって、テストステロンが増加し、夢に挑戦するための意欲や自信を増加させてくれるのだ。
10.
決して完璧を求めない
存在しないものを目標にしてはいけない。
人間というものは、過ちから逃れられない生き物。完璧を目標にしてしまうと、消えることのない失望感に襲われ、努力する気が失せてしまうだろう。
11.
「改善」に注意を払う
どこに自分の注意を向けるかで、精神状態は決まる。直面している問題に固執すると、能力を発揮する妨げとなる「ネガティブな感情」が生まれてしまう。
だからこそ、自分の状況や自分自身を改善させるための行動に注意を払うべき。前向きな感情を生み出し、能力を向上させるための嗅覚を発揮できるはずだ。
12.
自分自身を
許してあげる
失敗した自分を許し、再び前に動き出す。これは非常に重要なことだ。失敗から生まれた感情を無視してはいけないが、それに浸っていてもいけない。代わりに、将来に向けてどこを改善する必要があるのかを考えよう。
成功は、失敗から這い上がる能力にかかっている。過去にこだわっていては、決して成し遂げられない。
ABOUT THE AUTHOR:
Dr. Travis Bradberry is the award-winning co-author of the #1 bestselling book, Emotional Intelligence 2.0 ), and the cofounder of TalentSmart (http://www.talentsmart.com/), the world’s leading provider of emotional intelligence tests (http://www.talentsmart.com/products/) and training ), serving more than 75% of Fortune 500 companies. His bestselling books have been translated into 25 languages and are available in more than 150 countries. Dr. Bradberry has written for, or been covered by, Newsweek, BusinessWeek, Fortune, Forbes, Fast Company, Inc., USA Today, The Wall Street Journal, The Washington Post, and The Harvard Business Review.