Dr.北村が語る現代思春期:若者たちの自殺 過度のネット使用が誘因か – 毎日新聞

Dr.北村が語る現代思春期

若者たちの自殺 過度のネット使用が誘因か

毎日新聞 2018年3月26日 東京朝刊

 「自殺対策白書」が注目を集めています。これによれば、わが国の若い世代の自殺が深刻な状況にあることがわかります。2015年の人口動態統計では、15歳から39歳の死因の第1位は自殺。男性は10歳から44歳、女性も15歳から29歳で自殺が第1位となっています。

 自殺は日本だけでなく、国際的にも深刻です。しかし、16年版白書では、15歳から34歳の人口10万人当たりの自殺死亡率は、日本(13年)が18・1▽米国(12年)12・8▽フランス(11年)9・3▽英国(13年)6・6--となっており、先進国の中で突出しているようにみえます。

 また、白書は遺書など自殺を裏付ける資料から原因・動機を特定できた1万7981人の結果を報告しています。全年齢層での結果ですが、「健康問題」が一番で1万2145人、次いで「経済・生活問題」(4082人)▽「家庭問題」(3641人)▽「勤務問題」(2159人)--と続きます。

 若い世代の自殺者は、人間関係に悩み、うつ病など精神疾患に罹患(りかん)していることが数多くの調査研究から指摘されていますが、最近、「臨床心理科学」という雑誌に掲載された米サンディエゴ州立大学の研究結果が目に留まりました。主な対象者は13歳から18歳の男女で、過去15年ほど、彼らが余暇で費やす時間を、スポーツ、テレビや映画、パソコンやスマートフォン(スマホ)、読書、社会・宗教活動といったパターンに分けて調査。さらに、抑うつ、自殺念慮・自殺企図、自殺死との相互の関連性を検討しています。

 アメリカでは12年ごろから抑うつや自殺関連件数が急増し、その傾向は男子より女子において顕著となっています。興味深いのは、自殺念慮・自殺企図と余暇時間のパターンとの関係を分析した結果です。男女ともにインターネットを頻繁に使用することと、スポーツや読書、社会活動に費やす時間が減ったことが自殺リスクにつながっていることが示唆されました。自殺のリスクが高い半数ほどの人が、1日4時間から5時間を超えてネットを使用していたというのも衝撃的でした。

 しかし、これはアメリカに限ったことではありません。内閣府が16年に実施した調査では、青少年の80・2%がネットを利用し、平均利用時間は154・3分。うち、高校生は207・3分で、スマホで2時間以上ネットを利用していた人が72・1%に上ります。対岸の火事どころか、日常生活の見直しという観点から、自殺問題を真剣に考える時が来ているのではないでしょうか。

(日本家族計画協会クリニック所長、北村邦夫)

引用元

★★ 宮城県仙台市 ★★

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 班目幸寛(まだらめゆきひろ) フェイスブック ページへ  友達申請を是非♪  1978年生まれの宮城県出身。  元々は建築科、専門学校卒業後、建築関連の仕事に就いたがが、当人がADHDの気があり(白に近いグレー)、その時の苦労を元にカウンセラーのキャリアをスタート。  カウンセリングのメインは発達障害のカウンセリングだったが、カウンセリングを行うにつれ幅が広がり『分かっているのにできない、やめれない事』等、不倫の恋、経営者の意思決定なども行う。(相談案内へ)  趣味はバイク・自転車・アウトドア・ミリタリーグッズ収集・国内外旅行でリスクティカー。 『昨日よりも若くて、スマート』が日々の目標。  愛読書はV,Eフランクル 放送大学 心理と教養卒業 / 臨床心理プログラム 大学院 選科履修

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