投資家に勝負の分かれ目は「人間心理」
お金持ちは、歴史に詳しい。
投資をやるなら、経済や金融よりも、
人間心理のほうが大切な勝ち要素。
大金持ちになるには、運ではなく努力が必要です。でも実は、ひとつだけ裏技があります。世界の歴史や文明を勉強しまくることです。
投資で勝つには、経済や金融の知識が必要です。でもこれらの知識は、「あったら勝てる」ものではなく「なければ負ける」もの。投資家としては必要不可欠なものです。では勝負の分かれ目はどこか。相場が、何で動いているかを考えればわかります。
たとえば株の場合、世論が「もう日本社会はダメだ」となったら価格は下がるし、「この会社は今後伸びるぞ」と期待されたら上がります。期待や信用という、目に見えないもので動いています。勝負の分かれ目は、「人間の心理を読めるかどうか」。相場の世界に動物は参加していません。人間だけです。そして、人間の心理を読むために必要なのが、歴史や文明の勉強です。
だから歴史好きの人は、投資に向いています。相場の世界は、知性ではなく、感情で動きます。歴史小説を通じて「家康がなぜあんな行動をとったのか」とその心理状況をを想像することは、相場で勝つための勉強のひとつなのです。
私は司馬遼太郎さん、池波正太郎さん、伴野朗さんの作品をよく読みます。司馬遼太郎さんのオススメ作品ベスト3は、『竜馬がゆく』『坂の上の雲』『峠』。特に『竜馬がゆく』を読めば、日本を変えようとした坂本竜馬の心理を知ることが出できますし、『坂の上の雲』では日露戦争で一丸となった日本兵たちの心意気を体感できます。
池波正太郎さんの時代小説『剣客商売』シリーズは、『鬼平犯科帳』と並ぶ代表作。そして元朝日新聞記者だった伴野朗さんの『陰の刺客』『霧の密約』などは、時代的事件を題材にしていますから、とてもスリリングです。
もっと言うなら、人間が描かれた作品は、すべて投資の勉強になります。心理描写が細かいものなら、ラブストーリーでもハードボイルド小説でもOK。推理小説も勉強になります。
過去を学び、自分なりのデータベースを作るのもいいでしょう。
実は私、靴にもスーツにもさほどお金をかけていませんが、本だけは大量にあります。図書館に借りに行くのが面倒なので、とにかく買ってしまいます。実際に読んでいるのは、3割程度。7割が「積(つ)ん読(どく)」です。積んでおくだけ。いまや、本屋ができるほどの量です。
でも何か調べものをしようとしたとき、参考になるものがその7割のなかにあるのです。たとえば、伊勢神宮に関する調べものをしようと思ったら、自宅を見渡すと必ずある。10年前、20年前の書籍だから、逆に本屋にはもうありません。古本屋レベルの貴重な書籍が、家にあるんです。
加えて、ほとんどの週刊誌や雑誌は購入しています。『週刊現代』『週刊ポスト』『文芸春秋』『週刊新潮』などなど。『文藝春秋』はもう10年分くらいストックされていますから、10年前の渡辺喜美さんのインタビュー記事が読めたりします。出版社でもお持ちでない在庫があるかもしれません。まさに資料館のようです。
こんなに読んでいない本があるのに、毎週書店に行き、やっぱり2?3冊買ってしまいます。おそらく月に20冊、毎年200?250冊は買っていると思います。
自宅の壁がすべて書棚になっているのですが、既にほぼいっぱい。捨てるのももったいないので、これ以上増えたら、別の場所に書斎を用意しようと思っています。「菅下文庫」とでも名付けましょうか。
一見無駄に見えるかもしれませんが、でもこのデータベースが、私にとっては財産なのです。人から見ると無駄なものが、意外にその人にとって貴重なこともあるのです。
過去を知ることは、今を知り、未来を予測することを助けます。それが相場の方向性を読み取る力になりますから、ぜひあなたも歴史に触れてみてください。
菅下 清廣
スガシタパートナーズ株式会社代表取締役。国際金融コンサルタント、投資家。立命館アジア太平洋大学学長特別顧問。引用元
投資で勝つには、経済や金融の知識が必要です。でもこれらの知識は、「あったら勝てる」ものではなく「なければ負ける」もの。投資家としては必要不可欠なものです。では勝負の分かれ目はどこか。相場が、何で動いて
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