見えずとも命支える 堀泰祐さん(県立成人病センター緩和ケアセンター長)
緩和ケアと聞くと、ホスピスや緩和ケア病棟あるいは終末期医療をイメージする人が少なくないようです。先日も、ある患者さんから「緩和ケアを勧められて、死刑宣告を受けたように思った」と言われました。
世界保健機関(WHO、2003年)の定義によれば、「緩和ケアとは、生命を脅かす疾患を持つ患者の心と身体の苦痛を緩和して、QOL(生命・生活の質)を改善すること」とされます。
医療者ならずとも、人はみな苦しむ人を助けたいと思います。緩和ケアの根底にあるのは、病気で苦しむ人の力になりたいという気持ちです。
がんなどの重篤な病気の患者さんの多くは、さまざまな苦痛を経験します。痛みや息苦しさなどの身体的苦痛に対しては、医療用麻薬などの薬剤やケアで緩和することができます。不安や抑うつなど、精神的な苦痛には心理的なサポートや薬剤が有効です。
患者さんを支えるのは、医学や看護学の知識や技術を使った医療的な対応だけではありません。ソーシャルワーカーは、がんによって生じる社会的な問題に対応します。そして、何より愛する家族の存在は、病気に立ち向かう大きな力になります。緩和ケアは誰にでも実践できる、といっても過言ではありません。
サン・テグジュペリの書いた「星の王子さま」の中に「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」という、私の大好きな言葉があります。
私たちが生きてゆく上で本当に大切なのは、お金や財産など目に見える物ではありません。愛や信頼、希望や信仰というような目に見えない、心の中だけにある概念が、いのちを支えているのだと思います。
緩和ケアというのも、ホスピスや緩和ケア病棟といった目に見えるものではありません。緩和ケアは一つの概念、考え方、アイデアであって、物ではないのです。
人々の苦しみから目をそらすことなく向き合って、できる限りの援助を行うことが緩和ケアであると思います。そう考えると、緩和ケアは医療の根本ともいえるのです。
ニュースサイトで読む: http://mainichi.jp/articles/20170221/ddl/k25/070/617000c#csidxd2dee788f4e1a84b61add1c2f642d4b
Copyright 毎日新聞引用元
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