過食症に処方される薬
過食症になる要因には、ストレスや自己評価の低さ、完璧主義など心理的(精神的)なものがあります。根治するためには認知行動療法、対人関係療といった精神疾患の治療で活用される心理療法が行われます。また、抑うつ症状や不安焦燥などに対して薬物が投与されることもあります。
一方、過食、自己誘発性の嘔吐、下剤の乱用などによって低カリウム血症などの電解質異常、栄養障害、腸内環境の悪化、月経不順、低血糖症、内臓機能の低下など、さまざまな身体症状をもたらします。これらの合併症に対しては、それぞれの症状に応じ食事療法や薬物療法といった対処療法が行われます。
治療法については、『過食症を治療する病院の種類と特徴』、『過食嘔吐を止めるには、どのような治療があるの?』もご覧ください。
心理面での治療方法と使われる薬
過食症患者のうつ病発病率は46〜63%(生涯罹患率)と、一般での生涯有病率(これまでにうつ病を経験した者の割合)3〜16%に比べて高く、この治療のために抗うつ薬が処方されることがあります。現在、過食症に対して効果が確かめられている抗うつ薬はデシプラミン、イミプラミン、フェネルジン、SSRIです。特にSSRIは、過食衝動を軽減させる効果も報告されています。
デシプラミン、イミプラミン…三環系抗うつ薬。セロトニンとノルアドレナリンの再取り込みを阻害。フェネルジン…モノアミン酸化酵素阻害薬(MAOI)。3種の生体アミンおよびほかのフェニルエチルアミン類の酸化的脱アミノ化を阻害。他の抗うつ剤が効かない場合に使用。SSRI…選択的セロトニン再取り込み阻害薬(Selective Serotonin Reuptake Inhibitors)。抗うつ薬のほか、抗不安薬や気分調整薬や抗精神病薬も処方されることがあります。ただし、ケースによっては、薬を自殺目的で過量服薬する例もあるので注意が必要です。
身体症状に処方される薬
合併症に応じて、以下のような薬剤が投与されます。
胃排出能改善薬…胃排出能とは胃から腸へ食べ物を送り出す働きのことで、薬剤によってこれを改善し、胃の不快感や吐き気、嘔吐をできるだけ軽減。緩下剤…不規則な食生活によってもたらされる便秘を、穏やかな効果で改善する下剤。ホルモン剤…月経異常や無月経に対し、産婦人科で行われるホルモン補充治療。ビタミン剤、鉄剤…栄養不足の解消。併存している鉄欠乏症や副腎疲労の改善を期待。カリウム剤…低カリウム血症がある場合に処方。胃腸薬…過食嘔吐による胃炎の緩和に処方。カルシウム製剤…過食症による栄養不良が長引くと起こる骨粗しょう症の予防や改善。
過食症に処方される漢方薬
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)、大柴胡湯(だいさいことう)、抑肝散(よくかんさん)、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)、加味逍遥散(かみしょうようさん)などが過食症に処方される漢方薬とされています。
過食症そのものに効果のある薬は今のところありませんが、身体的・精神的な合併症に対しては、症状を少しでも和らげるため薬物が処方されます。摂食障害は重症化すると死に至る可能性のあるため、薬物療法を使わなければならないことがあります。なお、自己判断での薬物摂取もしくは断薬は危険なため、医師の処方を守って摂取することが大切です。
引用元
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Exclusive Counselling & Consulting service
コンパス心理士 カウンセリング相談事務所
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