子供がいる夫婦が離婚する場合、真っ先に考えるべき事は「子供への影響」です。離婚によって子供に及ぼす影響を事前に知ることで、将来にわたって影響し続けるリスクを最小限に抑えることが出来ます。
そのためも予め「離婚が与える子供への影響」を知り、準備に備えておきましょう。
離婚による精神面への影響
精神的なトラブルを抱える可能性
治療を受けるような精神的なトラブルを抱える可能性が高まります。米国の研究などでそのような結果が出ているということです。また、成人してからも同様の傾向があるともいわれます。取り残される恐怖感
片親が自分のもとから去っていく孤独感や恐怖から、自分がまた取り残されるのではないかという恐怖感が持続してしまうことがあります。ネガティブな感情の影響
両親の間のネガティブな感情に不安定になったり孤独になったりします。離婚そのものもそうですし、離婚に至る過程での強い否定的な感情の応酬が子供に影響を与える可能性もあります。ポジティブなイメージが持ちにくくなる
結婚や家庭に対してポジティブなイメージが持ちにくくなります。これもよく理解できますね。
離婚による肉体面への影響肥満になる可能性が高まる
ノルウェーの研究では、離婚した家庭の男の子は、両親が結婚している家庭の子供に対して肥満になる確率が大きく増加すると報告されているようです。ストレスなどによるやけ食いの関係かもしれません。肉体的に老化しやすくなる
家庭環境に強いストレスを感じていると細胞の劣化が早まるとも言われ、寿命に影響を与える可能性があるともいわれています。
離婚による日常生活への影響成績が下がりやすい
もちろん個人差がありますが、両親が結婚している家庭の子供に比べるとそのような傾向がみられるといわれています。社会的な地位が下がる傾向もある
将来的な社会的な地位が下がる傾向もあります。もちろんその人ひとりひとりによって異なりますが、全体的にはそのような傾向があるといわれます。事物に対する愛着を失いやすい
両親のいる家庭を失うという体験から、ものに対する愛着や慈しみといった気持ちを失いやすくなるともいわれます。依存症になりやすい
アルコールやセックス依存などを発症する確率が高まるといわれています。離婚の原因にもなる「カサンドラ症候群」とは?
「カサンドラ症候群」とは、夫婦のどちらかがアスペルガー症候群を持つ場合に、うまく相手との情緒的な関係が築くことが難しいために、アスペルガー症候群を持たない配偶者に現れることのある身体的・精神的な症状をいうものです。
パートナーにアスペルガー症候群があると、うまくコミュニケーションができなかったり、なかなか感情的な機微が相手に伝わらず大きなストレスを感じることがあります。
その他にも周囲からもパートナーの特殊な言動やそれに対するストレスが理解してもらえず、悩みを抱え込みやすいことなども原因の一つとなります。
離婚後に親がすべき子供へのケア■ 安全の保障
■ 離婚した相手の悪口を言わない
■ 可能な限り生活習慣を変えない
■ 子供の心の傷に寄り添う
最後に医師から一言
離婚は夫婦にとってのみでなく、子供にとっても非常に大きな心の傷を残すものです。離婚するには様々な経緯があると思いますが、可能な限り子供の心の傷は大きくしないように、双方が最大限努力する必要がありますね。(監修:Doctors Me 医師)
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