気力が萎えるが、うつ病ではない。メールも面談も鬱陶しい。そう訴える経営者が多いという。現代医学では解けないその原因とはー。
東洋医学の外来にくる企業経営者には、ひとつの傾向がある。例えば、「元気がほしい」と訴える67歳の男性がいた。彼は上場企業の代表取締役で、1年前から大学病院で受診しているというが、解決に至っていない。
彼の仕事ぶりは外部から見ると、評価が高い。ところが、ここ数年、「人と会うことも電話を取ることも苦痛」「メールの返信はつい後回しにしてしまう」と言う。引退を考えるほど苦痛だが、精神科でうつ病と診断されたわけではない。