お金なんて不要!
育児、夫婦関係、仕事……思い通りにいかないと日々ストレスはたまる一方。パーッと発散したくても、そんなお金も時間もありゃしないし……という悩みはありませんか? 今回は、産業心理カウンセラー・友野なおさんの著書『やすみかたの教科書』を参考に、”0円で今すぐできる”ストレス解消法を3つお届けします。
1:今を過去形で話す
もっとも手っとり早くストレスをやわらげる方法のひとつがこれ。
頭にくることや悲しい出来事が起こったときに、“とっくに終わった遠い過去の出来事”として話してみるのです。
たとえば、子どもの聞き分けが悪くイライラしたら「あのとき根気強く子どもと向き合ったから、いい子に育ってくれた!」
夫婦喧嘩で心がささくれだったら「お互い本音をぶつけ合ったおかげで今は夫婦円満!」といった具合。
このように、悪い出来事が起こっても、ハッピーエンドに向かって起こっているエピソードのひとつとしてとらえて、口に出してみるのです。
すると、否定的に思えた出来事が、「長いスパンで見たら、すべて幸せにつながるための出来事かもしれない」という期待へと変換されてストレス緩和につながるといいます。
ついクヨクヨと悩んでストレスをためこみがちな人はぜひ実践してみましょう。
2:深呼吸する
ストレスをやわらげるためには、深呼吸してみるのもオススメ。
人間は、怒ったり怖い思いをしたりすると呼吸が早く浅くなり、逆に穏やかでリラックスしているときは深くゆったりとした呼吸になるといいます。
つまり、呼吸と心はダイレクトにつながっているのです。
ストレスで呼吸が浅くなったままだと、ますます心が落ち着きません。深呼吸でからだをリラックス状態にしてストレスを緩和させましょう。
深呼吸するための準備体操
スマホやパソコンを猫背で使用する習慣のある人は、肩まわりの筋肉がこわばって、呼吸が浅くなりやすいそうです。深い呼吸をするためには、肩まわりの筋肉をほぐしましょう。
鎖骨と胸のあたりを指先で内側から外側へさするようにマッサージすると、しだいに深い呼吸がしやすくなるといいます。
3:感謝の日記をつける
あなたは今日、「ありがとう」という言葉を何回発しましたか?
ストレス大の生活を送っている人ほど、“感謝の日記”をつけることをオススメします。1日で起こった感謝したいことを、頭に思いつく限りノートに書き続けるのです。
自分をとりまくあらゆることに“感謝”ができる人は、人生をプラスのイメージで考えられるようになり、幸福感やポジティブ度が高いのだそうです。
さらに、感謝する人はよく眠れて、活動量が上がり、体の不調も減るのだとか。
“感謝の日記”を続けるコツ
「今日は本当に最低な1日だった!」という人もよーく思い出してみましょう。
朝、旦那がゴミ出ししてくれた。ママ友とのLINEでクスッと笑ってしまうやりとりがあった。子どもがご飯をおいしそうに食べてくれた……いくらでも感謝できそうなことがあるのでは?
どんな恵まれた境遇の人でも、日常生活を送るなかで、悲しかったりイライラさせられたり、ストレスを感じる出来事は避けられないでしょう。
でも、そうしたネガティブな面ばかりに心を奪われず、“感謝”の気持ちに意識を向けることで人生はどんどん満ち足りたものになっていくはず。
日記でなくても大丈夫!
日記の習慣が続いたためしがない……という人は、“毎日絶対に日記をつける”ということにこだわる必要はありません。
ただ、疲れ切ってノートを開く元気もなくベッドに倒れこんだ夜も、頭の中で“感謝したいこと”を思い浮かべてみましょう。
以上いかがでしたか? ショッピングや旅行に行く余裕がないという人でも、これならすぐに実践できそうですよね。ストレスをためこんで心身の調子が乱れがちな人はぜひ試してみましょう!
(ライター 中田綾美)
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