治すことはできる？ミュンヒハウゼン症候群の診断と治療
ヘルスケア大学 20時間前
病気を装うことで人の気をひくミュンヒハウゼン症候群は、治療することができるのでしょうか。また、確実にミュンヒハウゼン症候群であると診断する方法はあるのでしょうか。
ミュンヒハウゼン症候群を診断するには
ミュンヒハウゼン症候群を見抜くのは、とても難しいことです。たとえば、本当は痛くもないのに七転八倒するほどの痛さを訴える迫真の演技には医療関係者もだまされるほどです。医学的知識をもたない家族や周囲の人がミュンヒハウゼン症候群であることを見抜くのは、無理といっても過言ではありません。また、ミュンヒハウゼン症候群であることを検査によって証明するのも困難とされています。
ただし、ミュンヒハウゼン症候群は嘘の病気を作り上げているので、診察をしていくなかで矛盾点がみられることがあります。患者の訴えが実際の症状や検査結果などと、つじつまが合わないところが出てくることになります。これにより医師はミュンヒハウゼン症候群の疑いを強め、あらゆる検査を行って身体に問題となる病気などがないことを確認していきます。
さらに、ミュンヒハウゼン症候群の人は通院と入院をくり返す傾向があるので、病歴の確認が有効となります。何度も受けた形跡のある手術跡によって、ミュンヒハウゼン症候群であることに気づくケースも少なくありません。カウンセリングによる治療が行われる
ミュンヒハウゼン症候群の治療として睡眠療法や電気ショック療法などが試されましたが、効果があるとはいえませんでした。残念ながら、ミュンヒハウゼン症候群に対する有効な治療法はありません。一般的にカウンセリングによる治療が行われています。ただし、ミュンヒハウゼン症候群の特徴からカウンセリングにおいても病気を偽る傾向があるので、それほど効果が認められないのが実情です。
ミュンヒハウゼン症候群は精神疾患の一種なので薬物療法の効果を期待したいところですが、処方された薬を悪用して逆に身体を傷めつける恐れがあります。そのため、薬を使用した治療は好ましくないとされています。
そもそも、ミュンヒハウゼン症候群の人は、ミュンヒハウゼン症候群自体の治療そのものを受けたがりません。自らカウンセリングを受けに行くことはほとんどないと考えてよいでしょう。また、カウンセリング治療を受けて改善したかのようにみえても、同じことをくり返すケースが多いといわれています。
このようにミュンヒハウゼン症候群の治療はとても困難です。治療を成功させるには、医師と患者、そして家族など周りの人の協力も欠かせません。引用元
http://www.ca-girlstalk.jp/news_topic/108153
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