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配偶者がアスペルガー症候群の人に多いカサンドラ症候群とは
更新日:2016/11/16
この記事の監修ドクター
ストレスケア日比谷クリニック 院長
酒井和夫先生
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アスペルガー症候群の配偶者に多く見られるカサンドラ症候群について、ドクター監修の記事でお伝えします。カサンドラ症候群の特徴や症状、治療法、症状をやわらげるために必要なことなどを理解しておきましょう。
コミュニケーションに問題が生じるアスペルガー症候群の人と生活を共にしていると、カサンドラ症候群になる可能性があります。カサンドラ症候群の状態を正しく理解して、見過ごさないようにしましょう。
カサンドラ症候群とは
夫婦や友人同士などの間でコミュニケーションがうまくいかずに相互理解ができない、もしくは世間や周囲に理解してもらえないといったことが原因となり生じるのが、カサンドラ症候群です。カサンドラ症候群は正式な病名として認められているわけではなく、他にも、カサンドラ情動剥奪障害やカサンドラ愛情剥奪障害と呼ばれることもあります。
カサンドラ症候群はアスペルガー症候群を配偶者に持つ人に多く見られます。アスペルガー症候群は、相手の立場や気持ちを想像することが苦手で空気を読めないという特徴があるため、通常のコミュニケーションをとることができません。そのため、長い時間接していると相手側の心理的な大きな負担となってしまいます。理解しあえないことがアスペルガー症候群の特性によるものだと頭ではわかっているつもりでも、正常な関係を築けない自分に責任を感じたり、自信をなくしたりします。また、アスペルガー症候群は、周りからは一見なにも問題がないように見えることも多いため、このような悩みを周囲の人に理解してもらえなく孤立を感じるのも問題です。
カサンドラ症候群は夫婦間の問題とされていましたが、現在では友人や恋人、親子など近親者にも起こることがわかっています。また、アスペルガー症候群の人と一緒に働く同僚にもみられるケースがあります。
詳しくは『カサンドラ症候群とアスペルガー症候群の関係性について』をご覧ください。
カサンドラ症候群の症状
カサンドラ症候群には偏頭痛や体重の増減、自律神経失調症といった身体的症状と、パニック障害や抑うつ、無気力、自己評価の低下などの精神的症状が見られます。高いストレス状態が続き、日常生活を正常に送れないほどの症状が現れることもあります。
詳しくは『うつ状態だけじゃない!カサンドラ症候群の症状とは』をご覧ください。
カサンドラ症候群の診察と治療法
カサンドラ症候群の疑いがあるときは、心療内科や精神科、発達支援センターに相談しましょう。そこでは、家庭環境や成育歴などの問診があったうえで診断されます。うつ病の症状をやわらげるために、薬物療法が行われることもあります。しかし、根本的な解決のためには、問題となっている対人関係を改善しなければなりません。夫婦でカウンセリングを受けることが大切となります。
詳しくは『根本的な解決が必要!カサンドラ症候群の治療法とは』をご覧ください。
カサンドラ症候群を予防するには
コミュニケーションの不成立によって生じるカサンドラ症候群を防ぐためには、アスペルガー症候群の特性を含め、お互いの立場を理解しあうことが重要です。無理をしないことも大切です。必要に応じて別居するなど、相手と距離をおくとカサンドラ症候群の症状がやわらぐこともあります。また、カサンドラ症候群の人は苦しみを周囲に理解してもらえない傾向があるのも問題です。孤独感を解消するために、自助グループを利用するのもよいでしょう。
引用元
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Exclusive Counselling & Consulting service
コンパス心理士 カウンセリング相談事務所
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