日本うつ病学会は、うつ病に関する診療ガイドランを改訂した。うつ病患者の睡眠障害や児童思春期の項目を追加したもので、基礎的な介入や推奨される治療などを記載。不眠の重症度によっては「抗うつ薬と同時に睡眠薬を開始する選択肢も考慮する必要がある」としている。【新井哉】
■睡眠薬の大量・長期投与に注意必要ガイドラインでは、うつ病の経過における睡眠の問題は「初期から高頻度にみられる訴えの1つ」と説明。睡眠の変化は、他の臨床症状よりも先に現れることが多いことから、その悪化や改善は「うつ病の治療経過をみる上で臨床的に有用な指標となる」と記載している。
また、2000年以降、抗うつ薬による治療で不眠に対する認知行動療法や睡眠薬の併用の効果が報告されていることに触れ、「臨床的な苦痛を伴った不眠がある場合には、積極的に治療をすることが重要と考えられるようになっている」と説明している。
ただ、世界的には、うつ病の不眠治療に関する包括的ガイドラインが作られていないことから、「今後、知見を重ね、長期的な側面からうつ病の不眠治療に関するリスクとベネフィットの検討を行い、より具体的指針を示す必要がある」と指摘している。
不眠に対する薬物療法については、不眠の状態に合わせて、▽抗不安薬を含むベンゾジアゼピン受容体作働性睡眠薬▽鎮静作用の強い抗うつ薬▽抗精神病薬―の投与が行われていることを取り上げ、「いずれの場合においても、睡眠薬の大量投与や長期投与に陥らぬよう注意が必要」としている。
■児童思春期うつ病、軽症は経過観察も
次のページ
<
p align=”center” style=”color: rgb(0, 0, 0); font-family: "Times New Roman"; font-size: medium; line-height: 20.8px; margin: 5px 0px;”>引用元
<
p align=”center” style=”margin: 5px 0px;”>
<
p align=”center” style=”margin: 5px 0px;”>
<
p align=”center” style=”margin: 5px 0px;”>コンパス心理士カウンセリング相談事務所
<
p align=”center” style=”margin: 5px 0px;”>班目幸寛